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夏のエアコン 完全攻略

1. はじめに:エアコンの大事な事
- 窓、断熱、気密、換気をすべて揃えた上で下記の4点を気にする
- 温度・湿度・輻射・気流をバランスよくするのが大事
2. 何畳用のエアコンを買うべきか?
1. 畳数表示の約5~6倍までいける
- <リビングのおすすめ容量>14畳用200V 14畳×5倍=70畳(35坪)量販店の推奨容量は過剰→家の性能に見合った容量選びを!
3. 適切な台数 (2台が基本)
1. 費用が高い
- <1台のデメリット>故障したら復旧まで空調できない(夏の暑い時期はエアコン業者はめちゃくちゃ忙しいので取り付けに中々来てくれない。1台壊れてももう1台である程度過ごせるようにしておく)
- 全館空調(デメリット)長年使っているとダクトの中が汚れてくるつまりは、汚れたダクトの中を通った空気を一生吸うことになる衛生面が不安
2. 適切な配置
- 1階リビング(14畳200Vを1台)各部屋エアコンが基本になる(6畳用)
- 2階のホールエアコンはどう?A.理屈上は可能だが制約ありホールを広く取る・冷気が行き渡る間取りに・ドアを開けっぱなしにするのが良い。
4. メーカーの選び方
・ダイキンが好評だが他メーカーでも可
・工務店の仕入れが強いメーカーでもOK
5. フィルターの自動掃除機能は必要か?
A.リビングエアコンはあっても良い
<メリット>
フィルターの掃除頻度が約半分に
<デメリット>
初期費用が割高・業者クリーニング費用が割高・移設費用が割高
Q.遠隔操作機能は必要?
A. SwitchBotで代用可能なので不要
6. メンテナンスの注意点
メンテナンスの注意点
・電源ボタンの2度押しは禁止!
内部クリーン機能(電源を切った後に動き続ける原因は中に結露水が溜まっているから乾燥させているので切らないこと{わざとすぐ止まらないようにしてくれている})
・シーズン終わりに半日以上送風して乾燥させる(中に結露水が溜まっているのでやっておかないと次のシーズンに使うときにカビなどを放出する原因になる)
・2~3年に1回は専門業者で清掃を!
上記の事をしっかりやっていても黒いブツブツ(カビ)が出てきたり
ドレンスライムが溜まってエアコンから水がドバドバと垂れてくる原因になるので2~3年に1度は業者をいれたほうがいい。
7. その他よくある質問
Q.加湿機能付きのエアコンはどうか?
A.加湿の効果が限定的(外の空気を持ってくるため)
つけっぱなし VS こまめに消す
一般的にはこまめに消した方が電気代は安くなる可能性が高いが
つけっぱなし推奨!
<理由>
壁や天井が高熱だと輻射熱で暑く日中の蓄熱はすぐに抜けない
睡眠の質が下がり夏バテの原因になる
→壁や天井を常に冷やす必要がある
(もちろん日中全然誰も人が家にいない場合には消した方がいいかもですが帰宅の数時間前にタイマーでつけるなりスマホで操作してつけるなりして帰宅の瞬間からつけて冷やす形にはしないように気を付けていただければと思います。)
Q.電気代が勿体無いのでは?
A.月数千円の節約より健康優先!
電気代を抑える方法
①日射遮蔽
→東西の窓は基本付けない(付けたとしても小さくすること)
つける場合はアウターシェード必須!
窓の性能を担保
→樹脂サッシ、Low-Eペアガラス、アルゴンガス入り、樹脂スペーサーなど
②フィルターの定期的な掃除
→2週間に1回が目安になります
③エアコンの室外機を適切な場所に設置
→直射日光が当たらない場所
→吹き出し口と壁の距離をとる(空気を出す所のすぐ前に壁があると効率が悪くなる{囲ったりするのはさらに最悪・見た目をきにして})
④APF(通年エネルギー消費効率)ヒートポンプ
→APFが高いエアコンを選ぶ
初期費用が高いが結果的にコスト差は少なくなります
Q.ちょうどいい塩梅の風量
自動運転が無難
→サーキュレーターも併せて活用(空気を撹拌するので効果的)
Q.運転モード
冷房又は除湿がいいのか?
冷房モードが基本
→除湿運転は冷え過ぎる(除湿運転より冷房運転の方が除湿量が多い場合も全然あります。)
Q.除湿を頑張る方法は?
A.除湿だけで涼しくないのが基本
→設定温度25~26°Cの自動運転で絶対湿度14~15g/㎡になれば十分
Q.サーモオフ対策は?
A.28℃等に設定を上げすぎない
エアコン付近で風を遮らない
窓、断熱、気密、換気をすべて揃えた上で
適切な設置場所
長手方向に風を送る向きで設置
→家具等に直撃しない場所
冷房の風向きは上方向が基本
施工時の注意点
町の電気屋さん等に絶対依頼しない!
気密処理を怠ると性能が落ちる
→必ず住宅会社お抱えの気密施工が可能な業者に依頼を!
Q.エアコンの穴はいつあける?
A.木造はエアコンの設置時でOK(機械や図面があれば簡単に出来るから)
※柱や筋交いは避ける
全部屋必要か住まないと判断できない
RCや鉄骨は事前に開けるのが基本(簡単に出来ないから)
この2つはしっかり分けて考えたほうがいい